こんにちは。しろまるです。
今回は緊張しやすい面接の対策についてです
なぜ面接で緊張してしまうのか
面接って緊張しますよね。
そもそもどうして緊張してしまうのでしょうか?
・人前で話すのが苦手だから
・自分に自信がないから
・何を話せばいいのかわらないし、何を聞かれるかわからなくて不安だから
・自分を良く見せたいから
・準備してきた内容をミスなく言わないといけないから
・絶対にその会社に採用されたいから
などなど人それぞれに理由はあると思います。
全部に当てはまるという方もいらっしゃるかもしれません。
それでは、どうすれば緊張を和らげられるのか、考え方と準備についてお伝えしていきますね。
面接に対する考え方を変えて緊張を和らげる
まず面接に対する考え方についてです。
あなたは面接を受ける時に、「会社に採用してもらわないと」「自分を選んで欲しい」と考えていませんでしょうか?
もちろんその視点も大事なのですが、「あなたが会社を選ぶ」という視点もとても大事なのです。
採用するかしないかの決定権は会社にあるので、一見、会社側が強く、こちらの立場が弱いように感じます。
しかし、本来、雇用契約とは対等なものです。給与の対価にあなたの時間と労働力を使うのですから。
面接はお見合いのようなもので、「この人にうちの会社で働いて欲しい」「この会社で働きたい」と双方がマッチングすることが大事です。
もし、面接に行ってみて、「社内の雰囲気が合わなさそう(社内が騒がし過ぎるor静かすぎる)」「面接官が高圧的で感じが悪かった」「事務所内が整理整頓されていなくて乱雑だった」など気になった所があって、やっていけるかなと不安を感じたり、そこで働きたいと思わなければ、辞退をしてもいいのです。
面接後に採用の電話連絡が来て、「せっかく内定をもらったのになんだか悪いな」「断りにくい」と思ったら、そんな時はその場ですぐに返事をせず、「家族と相談してお返事致します」、「実は知人から声をかけてもらっている仕事の話がありまして、少しお返事を待って頂けないでしょうか」などのように一呼吸置いて、後日、辞退の連絡を入れるというようにしてもいいですね。
なんだか合わなさそう、気になる点があったという最初の自分の直感というのは結構当たるものです。
辞退をする前に気になる点を担当者に質問・確認をして、不安感が解消されて納得できたのなら、行くという選択肢ももちろんあります。
一番大事なのはあなたの気持ちと納得感です。あなたの思いを一番大事にしてあげてくださいね。
面接の準備をして緊張を和らげる
どうでしょうか?面接は対等な場であると考えると少し緊張が和らぎませんか?
対等からもう一歩踏み込むと、面接は自分を表現して知ってもらう場でもあります。その為にするのが準備です。
面接の準備① 面接全体を通してのポイント
どう答えるかの前に、面接全体を通してのポイントをお伝えしておきます。
入室と退室
面接ではどう答えるかに意識がいきやすいですが、入室と退室、要するに、最初と最後の印象というのがとても大切です。なぜなら人の記憶に残りやすい部分だからです。流れを確認しておきましょう。
▪️入室
①ノックをゆっくり3回し、「どうぞ」と言われたら、「失礼します」と言って入ります。
②ドアを静かに締め、椅子の横まで歩いていきます。
③椅子の横に立ち、「面接に参りました⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎です。本日はどうぞよろしくお願い致します」と名乗る。
④「お座りください」と促されたら、「失礼します」と言って着席し、鞄を椅子の横に置きます。
▪️退室
①「面接はこれで終わりです」と言われたら、椅子から立ち上がります。
②「本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございました。どうぞよろしくお願い致します」と礼をする。
③鞄を持ってドアの前まで歩いていく。
④ドアの前まで来たら、面接官の方へ向いて「失礼します」と礼をして、ドアを開けて出て行く。
以上です。一度、ご自宅の中で練習しておくといいですね。
礼のやり方(分離礼)
入退室の中で、礼をする場面が何回かあったと思います。礼をする時のポイントを1つお伝えしておきますね。
緊張すると、言葉と動作が同時になりがちです。「よろしくお願いします」と言いながら礼をすることってよくありませんか?これは同時礼といって、あまりおすすめできません。声が下に向けて出るので聞こえにくいのですね。そして、表情が相手に見えません。
おすすめなのは、「分離礼」です。言葉の通り、言葉と行動を分けるということです。「よろしくお願いします」と言った後に礼をする。たったこれだけのことですが、随分と印象が良くなります。落ち着いて見えるのですね。とても簡単なので、覚えておいてください。ちなみに、動作をゆっくりすることで、ご自身の気持ちを落ち着かせる効果もありますよ。
話す時は結論ファーストで1分30秒以内
質問をされて答える時は、まず最初に結論から話します。
例えば、「あなたの長所を教えてください」と聞かれたら、「はい、私の長所は真面目なところです」と先に結論を言い切ってしまいましょう。その後に、「前職で⚫︎⚫︎の業務をしていた時に〜な対応をして、お客様から大変喜ばれました。上司からも真面目なところを褒められました」というように具体的なエピソードを話すようにします。
そして、1つの質問に対する答えは1分30秒以内にしましょう。なぜなら長い話は聞いている方の集中力が続かず、脳の短期記憶に残りにくいからです。1分30秒以内と聞いて焦る必要はありません。一度、タイマーで測りながらゆっくり話してみてください。1分30秒は意外と長いです。
面接の準備②定番の質問にどう答えるか考えておく
では次に面接されやすい定番の質問について、どのように準備しておくか1つずつ見ていきましょう。
▪️自己紹介
▪️志望動機
▪️前職でどんな仕事をしていたか
▪️自分の強みと改善点
▪️退職理由
▪️面接官への質問
自己紹介
最初に、自己紹介をしてくださいと言われることがあります。準備をしていないと、とっさに名前ぐらいしか出てこないですよね。
自己紹介で言うことはこちらの4つぐらいを言うとちょうど良い長さになります。
・名前
・面接の機会をもらえたことへの感謝
・略歴
・締め
例)「⚫︎⚫︎ ⚫︎⚫︎と申します。本日はお忙しい中、面接の機会を頂きありがとうございます。私はこれまで⚫︎年間、⚫︎⚫︎の仕事を経験してきました。特に⚫︎⚫︎と⚫︎⚫︎の部署での業務経験が長かったです。どうぞよろしくお願い致します。」
こんな感じで簡潔に略歴を話します。よく志望動機や自己PRと混同されがちですが、それを入れてしまうと1分30秒以内には収まりません。最初から長々と話すのは印象もよくないですよね。自己紹介は、「どんな人物」かをさらっと伝える程度で良いです。志望動機や自己PRは後ほど聞かれますので、むしろその質問への誘い水と思ってください。
志望動機
志望動機については履歴書の書き方の記事も参考にしてみてください。
基本的には、履歴書に書いた内容をそのまま言って頂いたら大丈夫です。ただ、丸暗記をして一字一句間違えないように言わないといけないと思うと不自然な話し方になりますので、書いた内容のキーワードを覚えておいて、話し言葉にするというのがいいと思います。
志望動機は、この3点を入れるようにすると話の流れがスムーズになります。この3つについてキーワードを覚えておきましょう。
①前職でどんな仕事をしてきたのか
②なぜその会社に応募したのか
③これまでの経験をどう活かして貢献したいか、そしてその会社で働きたいという熱意
志望動機を考えるときには、まずどんな働き方がしたいのか(給与や休日など譲れない条件)、自分の強みは何か、という自己分析をまずしてみてください。そして、応募する会社はどんな企業風土で、どんな所が魅力的なのか、どんな人物を採用したいのか(経験・知識・スキル・人柄・未経験でも可なのか等)という企業分析をホームページや求人票からしてみましょう。
前職でどんな仕事をしていたか・自分の強みと改善点
こちらについては、職務経歴書の書き方の記事も参考にしてみてください。
前職での仕事は、次に応募する職種に関連する内容を伝えるのが良いですが、未経験の職種にチャレンジするという場合は、職種が違っても活かせる経験を伝えるといいですね。例えば、コミュニケーション力や、報連相、周囲への気配り、仕事の丁寧さ、などはどんな職種でも共通して活かせると思います。
強みは、自分が得意かつやりたいを伝えるのが望ましいですね。そんなにやりたくはないけれど出来るということを言ってしまうと、じゃあそれやってと期待される可能性があります。
改善点については、短所だけれども、こういう風に改善するよう取り組んでいますという伝え方をしましょう。面接官は、単に短所を知りたいのではなく、どのように改善しようとしているか取り組み方や人柄が知りたいからしている質問ですね。
ちなみに、「短所」という言葉は個人的にはあまり好きではありません。短所は裏返すと長所だからです。強みや長所がわからないという場合は、短所を裏返してみましょう。「リフレーミング 短所」と検索すると言い換えの例が色々と出てきますよ。
退職理由
ご相談で多いのが、退職理由をどう伝えたらいいのかです。前職の悪口やネガティブなことを言ってしまうと、やはり印象は良くないですし、うちの会社も言われるのかなと面接官も思うでしょう。
もちろん理不尽なことがあったり、パワハラをされたなど、嫌な思いをして辞めたという方も少なくないですよね。そんな時は、まず、そんな環境の中でよくがんばったと自分を褒めて労ってあげましょう。あたなはすごい!すばらしいです。本当によくがんばられましたね☺️
そして、自分を大事にしてくれない会社には行かないぞと決めたら、まずは自分で自分のことを大事に扱ってあげてくださいね。自分で自分を大事に扱うと、不思議と周りからも大事にされますよ。
自分で自分のことを大事に扱うってどうしたらいいの?という場合は、自分の本音をよく聞くことです。やりたいことは何で、やりたくないことは何なのか。例えば、仕事を頼まれた時に、何でも引き受けて疲弊してしまう、という方は、「お受けしたいのですが、今⚫︎⚫︎の仕事をしていて、▲▲の仕事も残っていますので、それが終わった後でもいいでしょうか?」というように、自分の状況を伝えるようにしてください。言わないでいると、私ばっかりという気持ちが溜まっていき辛くなりますので、冷静に状況を伝えるようにしてくださいね。今の職場はやりたくない仕事ばかりという時は、やりたい仕事は何なのかを考え、転職の準備をする等、しっかりと自分の気持ちを聞いて、やりたいことができる環境に変えていきましょう。やりたくないことをしないでいいようになる為には、どうしたらいいかと考えてもいいですし、やりたいことの為だからやりたくないこともやっている、と自分の気持ちを把握出来ると楽になると思います。
少し話が逸れてしまいましたが、退職理由をどう伝えるかを考えるときには、まずは前職の嫌な思いを繰り返さないために、自分を大切にするということにぜひ取り組んでみてくださいね。
では、退職理由をポジティブにどう伝えるかですが、おすすめは、「前職の仕事をする中で⚫︎⚫︎の仕事に興味をもつようになり、思い切ってチャレンジしてみようと思い転職を決意しました」です。前職のネガティブなところには触れずに「やりたいことに気づいたから」というシンプルな伝え方ですね。
また、退職してから空白期間があるという場合は、「実家の手伝い」「家族の介護」「資格の勉強」などやシンプルに「転職活動をしていた」というような理由を伝えると良いですね。
「体調を崩して療養していた」という場合は、そのことを伝えるのと併せて、「今はもう回復して仕事には支障はありません」もしくは「仕事での配慮は特に必要ないですが、定期検査(定期通院)のため、月に1回休みを頂けますでしょうか」「ほとんど回復しているが、重い物を持つのはむずかしいのでその点だけ配慮いただけると幸いです」というように、働ける+配慮の有無を伝えましょう。
面接官への質問
面接は会社を知る為の場でもあるので、きっと面接官も面接の中で会社や仕事の説明をしてくれると思います。そして、面接の最後にはたいてい「何か質問はありませんか?」と聞かれます。
面接の中で湧いた疑問点や、事前準備で見ていたホームページや求人票で疑問に思ったこと、実際に働く場面を想像して聞いておきたいこと(部署は何名体制、男女比、年齢層、ロッカーや休憩室はあるのか等)、疑問に思ったことや不明な点があれば遠慮なく質問しましょう。その会社で働きたいかどうかあなたが最終判断をするときに必要な材料になります。
定番の質問以外への対処法
今ここに挙げた定番の質問以外を聞かれることはもちろんあります。ただ、想定外の質問というのは考え出すとキリがなく、考えれば考えるほど不安になります。
大事なのは、自己分析と企業分析をして、自分と相手のことを知っておくことです。特に自分のことについてわかっていれば、たいていの質問には素直に答えるだけで自己表現になります。良く見せようとあれこれ考えるよりも、素直さが一番相手に伝わりやすかったりしますよ。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
面接は対等な場かつ自己表現をする場なので、「あなたが会社を選ぶ」という視点も持つこと、事前の準備をしていくことで緊張は和らげられるということをお伝えさせていただきました。質問等がありましたら、コメント欄にお寄せください。
長い記事になってしまいましたが、参考にしていただげるところがあれば幸いです。
あなたの面接がうまくいきますように、応援しております😊
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