【あなたの気分のバロメーター】コンビニの店員さんに「ありがとう」と言っていますか?【ニューヨークに、愛を】

コラム

こんにちは。しろまるです。

今回はちょっとしたコラムです。

あなたは普段、コンビニの店員さんに「ありがとう」と言っていますか?

コンビニに限らず、スーパーやカフェ、居酒屋やランチを食べた定食屋さんなど、お店はどこでもいいのですが、お会計のときに「ありがとう」や「ごちそうさま」「おしかったです」など、対応してくれた店員さんに声をかけているでしょうか?

これは、「ありがとう」を言いなさい、声をかけなさい、ということが言いたいから書いているわけではなくて、あなたの状態を知るバロメーターになりますよ、というお話をしたいから書いております。

ちなみに、以前のわたしは、あまり言っていなかったと思います。

それはなぜかと言いますと、心の余裕が無かったからですね。

今はほぼお会計のときに「ありがとうございました」と言っています。別に「ありがとう」と言う義務があるわけではないので、もちろん言わなくてもいいのですが、言える自分の方が好きだなと思っているので言っています。

心の余裕が無かった頃のことをもう少し振り返ってみますと、仕事が忙しい、日々が仕事ばかりで楽しくない、そもそも仕事へのモチベーションが低い、という状態だったので、頭の中がいっぱいいっぱいで、目の前のタスクをこなすことに精一杯で、会社以外でも仕事のことを考えていました。なので、店員さんにまで気が回らなかったのですね。キャパオーバーで、視野がとても狭くなっていたと思います。今になって思うと、当時のわたしは相当仕事で追い込まれていたのですね。

転職もして、心の余裕がうまれた今は、あたり前のことに感謝できるようになりました。
お店で買い物や食事をするとき、店員さんがあたり前のように、あたり前の対応をしてくれるって実はすごいことですよね。そうやって社会が回っているのですから。

いかがでしょうか?

言ってないなという方、どうか無理に言おうとしないでください。

今は自分の状態が良くないんだな、と気付くきっかけにして頂けたら幸いです。

そしてまずは、自分のことを労わって大事にしてあげてください。マイナスな状態をニュートラルに戻すことが先決です。時間がかかってもいいので、自分のことを大事にできるようになると、周りのことも大事にできるようになりますので、順番はまず自分からです。

あなたが悪いのではなく、状態が良くないだけ、ですからどうか自分を責めないで、労わってくださいね。

最後にわたしが店員さんに「ありがとう」と言える自分になりたいと思ったきかっけとなった、とても好きなお話を引用させていただきます。

引用元:ミリオネア・バイブレーション 桑名正典(著)という本で読んだのですが、セラピストのダン・ミルマン「ニューヨークに、愛を」というエッセイが元とのことです。

【ニューヨークに、愛を】

友人と一緒に、ニューヨークで、タクシーに乗った時の事だ。
降りる時、友人はタクシーの運転者に声をかけた。

「どうもありがとう。君は、実に運転が、上手いね。」

運転手は、それを聞くと、一瞬びっくりしていたが、

「お客さん、口がうまいね。からかっちゃ困るぜ。」と言った。

「いやいや、そうじゃないよ。ニューヨークは、車がひしめきあっているし、無茶苦茶な運転をしている連中が多いだろう? そんな中で、君が、驚くほど冷静なんで、感心しているんだ。」

「そうかい」と、そっけなく言って、運転手は走り去った。

「今のは、何だったんだい?」と、私が聞くと、

「僕はニューヨークに愛を呼び戻したいんだよ。こんなにすさんでしまったニューヨークを蘇らせる方法は愛しかないと信じているんだ」と、友人は答えた。

「君一人の力でかい?」

「僕一人の力じゃないよ。考えてごらんよ。僕の言葉で、今の運転手は、気分を良くしたと思うんだ。あのタクシーが、これから20人の客を乗せるとする。運転手が、いい気分でいれば、客に親切をするだろう。すると、今度は、その20人の客が、まわりの連中に、また親切をする。つまり、連鎖反応を起こすわけさ。自分の会社の従業員とか、どこかの店員とか、レストランのウエイターだとか、ひょっとすると、普段は、ほとんど気にかけない家族にさえもやさしくするかもしれないさ。そうすれば、やがて1000人以上の人を巻き込む計算になる。すごいだろう!?」

「でも、さっきの運転手を勘定に入れての話だろう? 彼が、親切にして回るという保証はないよ」

「わかっているさ、人、それぞれなんだから。だけど、もし、僕が、今日、10人の人間に親切にしたとして、その中のたった3人だけでも、気分が良くなってごらん。これが、まわりまわって3000人以上に影響を及ぼすってわけさ。」

私は、それを聞いて、なるほどとは、思ったものの、「理論的にはそうかもしれないけど、実際は、そう上手くいくとは思えないな」と答えた。

「もし、期待通りにいかなかったとしても、何の損になる?そもそも、『いい仕事をしたね』と、言うのに、全然時間はかからないよ。チップを増やすわけでも、減らすわけでもない。相手に通じなくても、それはそれでいいじゃないか。また、明日、別の相手に、試してみればいいことさ」

「お前、本気で言ってるのかい?」

「君こそ、素直じゃないよ。僕らの会社の連中だって、給料が、安いっていうだけで、ブーブー言っているわけじゃないんだ。どんなに一生懸命やっても、何も言ってもらえないのが面白くないのさ」

「でも、連中の仕事に対する態度は、いいかげんじゃないか」

「そこなんだよ。みんな心のどこかで、真面目に働こうとサボろうと、誰も気にかけやしないと思い込んでいるんだよ。どうして、誰も優しい言葉をかけてあげないんだろう?」

こう話ながら歩いているうちに、工事現場にさしかかった。 ちょうど、5人の作業員が昼御飯を食べていた。

友人は、そこで立ち止まると、建設中のビルを見上げながら、作業員たちに話しかけた。

「すごいね!素晴しい仕事ぶりだ。こんな、ものすごいビルを建てるのは、さぞかし難しいし、危険なんだろうなあ」

作業員達は、この不思議な男をいぶかし気に見上げた。

だが、友人は全く気にせず続けた。 「いつ、出来上がる予定なんだい?」

「六月さ」と、作業員の一人が、しぶしぶ答えた。

「そりゃあ、スゴイね。君たち、これだけ、いい仕事ができるんだから、さぞかし鼻が、高いことだろうね」

作業員達は、あっけにとられたままだったが、私達は、また歩き始めた。

「あの作業員達が、僕の言ったことを、かみしめてくれれば、きっといい気分になると思う。こうやって、この街全体が、また少し幸せを取り戻すんだ」

「でも、やっぱり、お前一人の力では、無理だよ」と、私は、まだ賛成できずにいた。

「肝心なのは、途中で、諦めないことなんだよ。大都市の人間に、昔のような優しい心を呼び戻すのは至難のわざかもしれない。でも、他の人たちも、この親切キャンペーンに、参加してくれるようになれば...」 そこまで言うと、彼は、途中で話を止めた。

通りがかりの女にウインクをしたのだ。

私は思わず言った。 「ふーん、どう見ても、見映えのしない女だと、思うがな」

「わかってる。でも、想像してごらんよ。もし、彼女が、学校の先生だったら、クラスの生徒達にとって、今日は、最高の一日になるだろうね」

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