【自律と自立】それぞれの意味

こんにちは。しろまるです。

今回は、「自律」と「自立」それぞれの意味と、どちらも大切というお話です。

ちなみに共通する意味は「独立する」「行動する」です。

今、生きづらいと感じている方はよかったら参考にしてみてください。

「自律」とは
「自立」とは
どちらも大切
自律と自立ができている状態とは？
なぜ依存はよくないか
障がいをお持ちの方にとっての自律と自立
さいごに

「自律」とは

まず、「自律」とは、一言でいうと「自ら考えて行動すること」です。

精神的・メンタルなど自分の内的なことに対して使う言葉なのですね。

自律に関しては、自分軸の記事を参考にして頂くとわかりやすいと思います。

「自立」とは

次に、「自立」とは、一言でいうと「能力的・経済的・身体的などに関して、他者に依存せず行動すること」です。

仕事・お金・健康など自分の外的なことに対して使う言葉なのですね。

どちらも大切

そして大切なのは、どちらか一方だけでなくどちらもです。両方がそろうとバランスが取れたより生きやすい状態になるのですね。

あなたは今、自律と自立ができていると思いますか？

おそらく、どちらもできているという人は少ないと思います。ですので、安心してください。これは、すぐに出来るようにならないといけない、絶対にそうなりなさいという話ではありません。

人生を通して、ご自身のペースでそれを目指していけるといいですねというお話です。

なので、別に目指さなくてもいいですし、途中でお休みしてもいいです。できていないからといって焦らなくてもいいです。人は本来生きているだけでいいですからね。より楽に生きれるようになるのでもしよかったらやってみてください、と受け取ってください。

自律と自立ができている状態とは？

自律と自立ができているとは、どんな状態でしょうか？それは、あなたが自分の人生の舵取りを自分でして、不安や心配や生きづらさをそんなに感じなくなったな、前より生きやすくなったなと感じられたら、それが自律と自立ができている状態と言えると思います。

あなたが今どう感じているか、を指標にしてみてください。

なぜ依存はよくないか

なんでも自分で出来るようになれってこと？人に頼ってはいけないの？と思った方もいらっしゃるかもしれませんので、ここで、依存についてもお話しておきます。

もちろん、人間はなんでも自分でできるわけではありません。例えば、晩ご飯の買い物にスーパーに行って、メインのお魚、副菜のほうれん草と卵、みそ汁に入れる豆腐とナス、そしてお米を買ったとします。これらの食材をすべて一人で生産はできません。漁師さんがいて、農家さんがいて、スーパーまで配送してくれる運送業者さんがいて、スーパーの店員さんがいて、わたしがお金を払って手元にきています。

これは、それぞれが得意なことで仕事をして、お互いに助け合っているということです。それぞれが自立していますよね。自立したうえで、協力しているのです。win-winの関係です。とてもすばらしいことです。

協力や助け合いと依存の違いは、自分と他者との境界線（独立しているか）があるかどうかです。

依存の場合は、一人がもう一人の行動を勝手に決めてしまったり、考えることや行動自体を丸投げしてしまったりして、自分の意見なのか相手の意見なのかがわらなくなり、その人がいないと生きていけないという状態になることもあります。これは健全な状態とは言えないですよね。

障がいをお持ちの方にとっての自律と自立

障がい者の方の手助けをする、という場合は、どちらなのかということも補足しておきます。
本人が、ここまでは出来るけれど、ここからは身体的に助けが必要と周囲にヘルプを出すことは、自立の為の行動です。逆に、本人ができることをやってあげてしまうのは、依存につながります。

まずは、「お手伝いしましょうか？」という声かけをして、どこまではできて、どこからが難しいのか、何に困っているのかをご本人に確認しましょう。

障がいをお持ちの方が、自分はどこまでできて、どこからがむずかしいのか、それをご自身で把握すること、そして、必要な助けを周りに知らせることができることが、障がいをお持ちの方の自立につながります。自律をすると自立になっていくのですね。必要に応じて福祉サービスを複数使うこともできるので、そうして自立の幅を広げていけるのが理想ですね。